下半身冷え 更年期障害に似た症状が特徴
下半身冷え、足は冷えているのに上半身はほてっている。イライラして眠れない、足のむくみやだるさなど、更年期障害の症状とよく似ているのが特徴です。40代以上の女性に多く見られ。デスクワークなどの問題もありますが、意識的に下半身を動かして温め冷えの改善を図りたいところです。
冷えをとって憂うつな更年期の症状を乗り越えましょう。
下半身冷え 不調箇所 とってはいけない行動と症状 その対策
不調箇所
・下半身は冷えているのに上半身がほてる
・イライラして眠れない
・お腹が張る、便秘がち
・足のむくみやだるさ
・大量に汗をかいて口が渇く
体質・体型
・上半身に比べて下半身が細い
・ニキビなどの肌荒れやクマが目立つ
・顔色がくすんでいて赤ら顔
・体温は比較的高い
とってはいけない行動と症状
長時間にわたって同じ姿勢
デスクワークなど長時間、座って仕事をする人は、下半身冷えが多いです。朝履いていた靴が夕方になるとむくんで履きづらい人は血行不良の証拠です。
イライラしたり動悸が激しい
下半身までの血液が行き届かずに血液が滞りがち。そのため、血が上って怒りやすくなったり、動悸が激しくなったりすることもある。
ココが原因
↓ ↓
長時間同じ姿勢でで足腰が弱い
今すぐできる対策
1、口が渇いても水分を摂りすぎない
2、長時間同じ姿勢を続けない
3、むやみにホルモン剤を飲まない
4、下半身を冷やさない
上半身が暑くても冷房は控えましょう!
下半身冷えの場合 上半身と下半身の温度差が10度以上ある場合もあります
上と下とで体温差が激しく、突然の汗やイライラを伴う
下半身は冷えているのに、上半身はポッポッとほてっているのが下半身冷えです。
いわゆる冷えとのぼせの状態です。上半身と下半身の体温差が10度以上ある人も珍しくありません。顔が赤い、急にほてったりのぼせたり、大量に汗をかくなどの典型的なホットフラッシュのほか、動悸や不安感、イライラして眠れないなど、更年期障害の症状とよく似ているいるのが特徴です。40代以上の女性に多く見受けられますが、まだ更年期に該当しないような20代、30代の女性でも、下半身冷えの場合にはこうした症状がよく現れます。
デスクワークなどで長時間座っている人も、下半身冷えであることが少なくありません。足がむくんで、だるくてしょうがない。朝、履いてきた靴が夕方になる頃には、パンパンという人もいるほど。それは血行が悪い証拠です。さらに顔がほてってしょうがないし、体温はさほど低くないので冷房をつけたがりますが、冷気は下方に溜まるので下半身はますます冷えていきます。下半身冷えも筋肉量の不足が原因のベースにあります。加齢とともに、とりわけ足腰の筋肉が落ちてきたことが多き影響しています。
西洋医学では更年期障害をホルモンバランスの乱れと捉えますが、東洋医学では賢気が不足する腎虚に状態と考えます。腎虚の症状は加齢とともに現れやすく、いわば老化現象の1つと言ってもいいかもしれません。ただし下半身を鍛えている人、たとえば、山登りをよくする人などは更年期障害の出ない人が多いのです。これはやはり筋肉量の多さが関係しています。筋肉は熱を産生すると同時に毛細血管がたくさん走っているので熱をプールとしておく場所でもあるのです。下半身の筋肉がしっかりしている人は、血液が満ちていると言えます。
一方、足腰が弱まると熱を溜めておく場所がなく、行き場を失った血液は上へ上へと移動。必要以上の血液が上半身に集まってしまい、ほてりやのぼせが生じるのです。東洋医学ではこの状態を昇症と診断します。このタイプは意識的に下半身を動かして温め、冷えの改善を図ります。おすすめはスクワット運動。そのはか爪先立などで下半身を強化して、腹巻きで内臓を冷えから守りましょう。
下半身冷えの冷えとり対処法
スクワット運動
太ももにある複数の筋肉の強化に効果的です。背筋を伸ばし、両足を肩幅よりやや広く開いて立ちます。あごを引いて両手を頭の後ろで組み、そのままの姿勢で息を吸いながらゆっくり膝を曲げて腰を落とし、キツイと感じたら息を吐きながらゆっくりと腰を上げます。動きはスローなほど効果があります。これを1回として1日10回を3セット行います。
アイソメトリック運動
どこでも簡単にできる筋トレ
筋肉を収縮させずに静止させた状態で鍛えるトレーニングで、いつでもどこでも気軽に行えるというのが特徴です。筋肉や関節への負担があまりかからないので無理なく続けることが可能です。
熱をつくり出す筋肉の約7割が下半身にあります。下半身を集中して鍛え、血流改善と同時に熱が蓄えられるようにしましょう。
下半身冷えに 効くマッサージ!
冷えとりに効くマッサージ
- 下半身ストレッチ:下半身の血流改善
- 下半身ストレッチ:下半身の血流、だるさ改善
- 足ブラブラ体操:足の冷え、むくみ、だるさ軽減
- ふくろはぎマッサージ:ふくろはぎのむくみ改善
階段などのしっかりした台に片足を乗せる。乗せた片足に体重をかけて両手を腰に置いて支えながら、お腹を突き出すように押して腰や臀部を伸ばす。足を替えて3〜5回ずつ。
床に足を伸ばして座り、左右を外側に曲げて右足に乗せ4の字をつくる。伸ばしたままの右足のほうへ息を吐きながら上体をゆっくり倒す。手も一緒に太ももから足先へ。
膝を立てて仰向けの状態。かかとでお尻を左右交互に10回ずつトントンと叩く。次は両足を伸ばして1分くらいブラブラ左右に揺する。血行が促進されて下半身がポカポカに
ふくろはぎの外側、筋肉がいちばん盛り上がっているところのツボ「豊隆」は、足のむくみ改善に有効。親指で3〜5秒間押して、ゆっくり離す。何回か繰り返す。
冷えとり豆知識
年に関係なく下半身を鍛える
92歳で亡くなった女優の森光子さんは、毎日朝75回、夜75回の計150回のヒンズースクワットが日課だったようです。その努力があって舞台「放浪記」で見事なでんぐり返しを披露することができたのです。
冷えとりおすすめメソッド&アイテム
赤い腹巻き、肌着
2016年は申年ということもあってこんな話を。
申年に赤い色の下着を身につけると「病が去る=サル」という伝承がある。もとはチベット仏教に由来し、おへその下にあるツボ「丹田」を赤い下着でカバーすると、お腹の病気にならないといわれている。腹巻きや肌着などの温かアイテムで冷えを撃退しましょう。