冷えを改善 ハーブの力を借りましょう!

ハーブは、飲んでもお風呂に入れても冷え性にいいです!

 

ハーブとスパイスの違い

 

ハーブはスパイスの一種ですが、生で使うときはハーブと言い、乾燥して使うときはスパイスと呼びます。ハーブ、スパイス、生薬(動植物や鉱物から抽出される薬)として使うのは、おもに植物の花、葉、茎の部分です。

 

これらは、いずれも冷えにいいと言われています。

 

冷えにいいハーブと、その摂り方を案内します!


冷えにいいハーブと、その摂り方!

生 姜

日本でもおなじみ。
スパイスの世界ではジンジャー漢方の世界では生を生姜(ショウキョウ)、乾燥させたものを乾姜(カンキョウ)と呼びます。辛味の主成分のジンゲロールに血行促進作用があるため、身体を温める効果があります。

 

しょうが湯の作り方
約200tのカップに、すりおろしか刻んだ生姜を入れて、熱湯を注ぐ。はとみつや黒砂糖などをお好みで加えましょう。紅茶に入れても効果があります。ただし、いくら温まると言っても、生姜の量はほどほどに。1回にスライスなら2〜3枚、すりおろしなら小さじ2分の1程度が適量です。

 

おすすめのしょうが湯

クローブ

丁字(ちょうじ)の花のつぼみを乾燥させたもので、バニラに似た甘い香り。
生薬名は丁字。丁字には釘という意味があります。つぼみの形が釘に似ているから、こう呼ばれてきました。ちなみに、英語のクリーブもフランス語のClou(釘)が語源です。インドネシアのマルク諸島が原産で、世界一周をとげたマゼランの部下がスペインに持ち帰ったそうです。精油主成分であるオイゲノールはカビを防ぐほどの殺菌力を持ち、漢方では冷えを改善することで知られています。

 

ホットワイン(ホットティー)の作り方
赤ワイン1カップを鍋に注ぎ、砂糖を好みで入れます。そこにクローブを粒のまま2〜3粒入れて加熱します。沸騰までしないうちに、火から下ろします。ワインの代わりに紅茶でもいいです。

シナモン

生薬名は桂皮(ケイヒ)。
スリランカ原産のクスノキ科シナモンの樹皮です。
香りに血管を拡張させる作用や冷えをとる作用があるため、血行をよくするほか、リラックス効果もあります。甘味と相性がよいので、シナモンシュガーを作っておいてコーヒーや紅茶に入れるのがおすすめです。

 

シナモンシュガーの作り方
砂糖1カップにシナモンパウダー大さじ2杯程度を混ぜ合わせる。シナモンと砂糖が分離しやすいので、乳鉢などでよく混ぜ合わせよう。

カルダモン

ショウガ科の多年草。
ピリッと辛く、ツーンとした独特の香りがあります。
血行促進の効果があり、胃にもいいと言われています。

 

スパイスティー(チャイ)
材料(2人分)
カルダモン(ホール)30粒。クローブ(ホール)2個。シナモンスティック2分の1。生姜薄切り2枚。紅茶の葉小さじ2。牛乳1カップ。水1カップ。砂糖小さじ2
作り方
小鍋に水とスパイス類と紅茶の葉を入れ、3分ほど煮込みます。牛乳と砂糖を加え、沸騰寸前に火からおろし、漉してからカップに注ぎます。

アンジェリカ

ヨーロッパトウキとも呼ばれています。
日本では古くから栽培されている当帰も仲間。
アンジェリカの語源は、エンジェル=天使のように女性を癒すという意味。中国で婦人病のために家を戻された娘に母親が与えたところ病気が回復し、母親が「当然お前は嫁ぎ先に帰ってよいのだ」と言ったことから、当帰という名が付いたとか。冷え性をはじめ、生理痛など婦人病に最高の生薬といわれています。
アンジェリカのドライはハーブ専門店で、当帰は漢方薬店で買えます。煎じて飲んでも、浴用にしてもいいでしょう。

 

飲み方
土鍋かステンレス鍋に水約400tと生またはドライを入れ、約15分煎じる。
浴用
漉した煎じ汁を浴槽に注ぎ、38〜40℃のぬるめの湯にゆっくりつかる。

コリアンダー

香菜とかパクチーと呼ばれています。
生の葉は独特の匂いで知られています。
果実の中の種子は甘くスパイシーないい香りです。この香りが血液の循環を促し、血液自体の毒素を抜くといわれています。便秘の解消にも効果的です。

 

ハーブティーの作り方
果実を割って熱湯を注ぎ、5分ぐらい蒸らす。

ジュニパーベリー

ジンの香りがします。
ヒノキ科の西洋ネズの実の一種で、熱した球果を使用。主成分はジュニペリンといい、利尿作用があり、むくみをとります。ただし、腎臓の悪い人は使用できませんので注意しましょう。

 

飲み方
2〜3粒の実を約200ccのティーカップに入れて熱湯を注ぎ、5分ぐらい蒸らしてから飲む。スプーンの背などで実をつぶすと、抽出しやすい。
浴用
水約400tで煎じた汁は入浴剤としてもよいです。

カモマイル

(カモミール)

キク科のジャーマンカモマイル(1年草)とローマンカモマイル(多年草)が有り。
ともにヨーロッパでは家庭の万能薬として使われてきました。ピーターラビットの具合が悪くなったとき、母親ウサギが飲ませたものもカモマイルティーです。冷えを改善し、鎮痛作用もあるので、心身の疲労がとれます。

 

飲み方
約200tのティーカップに小さじ1杯のドライカモマイルを入れて熱湯を注ぎ、5分くらい蒸らして飲みます。
浴用
180tの水に大さじ5杯のカモマイルを入れ、10分くらい煎じた汁を漉して浴槽に注ぎます。

 

おすすめの入浴剤

ハーブ入浴

簡単ハーブ入浴
ティーバッグでハーブティーを飲んだ後、ティーバッグを浴槽に入れて入浴。
せっかくのハーブエキスなので、最後まで使い切りましょう。

 

冷えに効く「スパイスと生薬」の注意点!
スパイスや生薬は血のめぐりをよくするため、通経作用(月経を起こさせる作)があるものも含まれています。
妊娠中の女性は避けてください。