ポカポカ手足でぐっすり快眠 体温のリズムを整えて健康に

 

極端に寒くなってくると、布団に入っていても手足が冷えてなかなか寝つけないということありませんか?睡眠は体にとって大事な要素ですが、体温の変動や生活習慣によっても左右されます。睡眠学の専門家の先生に「眠りと温かさとの関係」「よい眠りのためのアドバイス」を聞きました

眠くなるのは生体時計の働きリズム リズムが狂えば現代型不眠に・・・

 

夜になると自然に眠くなり朝になると目が覚める。という現象は体内に持っている「生体時計」によるものです。体には体温の高低リズムもあり、昼間は体温が高く夜になると低くなります。ですから、体温が高いうちには「まだ熱時間ではない」と体が判断します。例として・・・赤ちゃんの手足がポカポカと温かくなってくると、お母さんは「そrそろねんねの時間ね」と考えます。これは赤ちゃんの体が皮膚から熱を放散させて体の奥の温度を下げ、眠りやすい状態にしているのです。この現象は大人も同じで冷え症で手足の冷たい人の多くは、寝つきの悪さで悩んでいます。体が感じる冷えや温かさは睡眠に深く関係しているのです。

 

寝付きにくい原因は、夜でも明るい環境にもあるといわれています。地球の自転周期により私たちは1日を24時間として過ごしていますが、実は生体時計の周期は、1日が25時間なのです。なぜだか理由はわかっていないのですが。体はこの現実時間とのズレを毎日調整しなければなりません。そのために一番効果的なのは、朝、太陽の光を浴びることで、光を感じることで生体時計がリセットされてズレが修正され現実の時間に合わせることができます。どんなに前の日に遅く寝ても、朝はちゃんと起きて日を浴びたほうが体はリズムを取り戻せるのです。

 

この生体時計は、昼夜の差がない現代の文明社会では乱れがちです。ほとんど明るさに変化がないオフィスの環境で過ごしていると、生活にメリハリがないことが生体時計に影響し不眠に陥りやすくなります。昔は不眠といえば気になることがあって眠れない「ストレス型不眠」が主でしたが今は生体時計がうまく調整できないために起こる「現代型不眠」が増えています.。