「なぜ」 身体は冷えるのか?

夏の冷房や足腰を冷やす服装、シャワー中心の日常に、食べすぎ&飲みすぎに運動不足そして、ストレス過多など等、現代人の日常が冷えをつくる原因になっている。

 

・冷えが連鎖する現代人の暮らし
冷えにはさまざまな原因が考えられますが、その第一に挙げられるのが、夏の暑さとクーラーの使用。実際「冷房が苦手」「冷房がツライ」という女性は多いです。地球温暖化とアスファルトのために、都市の夏は一日中、気温が下がらず、クーラーで暑さをしのぐことになっています。さらに冷蔵庫の普及で、季節を問わず冷たいものを飲んだり、食べたりすることが増えました。逆に、冬でも足腰や肩を出す服装でいたり、身体を締めつける下着で血行を妨げているケースも多くみられます。また、ストレス過多の日々の中で食べすぎや飲みすぎに運動不足が原因で、結果として太りすぎと悪循環が続きます。睡眠不足や、シャワー中心の暮らしでリラックスする時間がないなど、私たちの日常は冷えをつくりやすい環境下におかれていることも事実です。

 

現代人の暮らしが冷えを造っている

夏型生活と冷房で季節を問わず冷えている

暑い夏、汗は体温調整のために出ます。汗をかくと体表温度はかなり下がるが、その状態でクーラーの利いた部屋に薄着のまま入れば身体はさらに冷え、冷気は身体の芯まで入り込んでしまいます。また冷たいものを飲んだり、食べたりすることで冷えを促進していることになるのです。

運動不足で筋肉量低下、筋肉が固まり血行不良になる

筋肉は体温の約3割を生み出す発熱器官です。身体を動かさないと血液が濁りがちになり、冷えやすくなります。血液を促すためには、筋肉はほぐれていることが大切ですが、筋肉が固まっている人が多い。
運動不足では、熱をつくり出す筋肉量そのものも減るため、冷えはさらに進行します。

ストレスで緊張状態が続く 心の冷えから血行不良になる

ストレスは多かれ少なかれ誰にでもありますが、過度なストレスは冷えを引き起こします。身体が常に緊張状態になって血管が収縮し、血液の循環の濁りが血のめぐり不良が起こるからです。心の冷えと身体の冷えは密接に関わっています。
心の冷えはストレスとなり、血行不良の原因となります。

食べすぎ飲みすぎに身体を冷やす食品

食べすぎや飲みすぎをすぎると心身は疲れます。消化吸収のため血液が胃腸に集中し、脳や筋肉への配給が少なくなるためです。水分の多い食べ物や、熱帯フルーツなど暑い地方で採れる食べ物、白砂糖、小麦、生野菜は身体を冷やす食品です。摂り過ぎが身体を冷やします。

薬が身体をこわばらせ冷やしてしまう可能性も有ります

西洋薬は多くの場合、神経を興奮させる作用があります。そのため、身体がこわばり、冷やしてしまう可能性が高いのです。主治医と相談して、やめられるものはやめるか、種類や量を減らし代わりに身体を温めてみることも選択の一つです。
漢方薬を利用して身体のバランスを整えるという方法もあります。

あなたの 「冷え性対策」 間違っていませんか?

冷え性だからと、熱い風呂に入ってどっと汗をかいてみたり、冬はコタツでごろごろしているのは逆効果です。また、やたらに減塩をしたり、水分を摂り過ぎるのも誤った健康常識です。

 

冷え性対策 NG

熱めの風呂

41℃以上の熱い湯には長時間浸かっていられない。
身体を芯から温めるなら、ぬるめの湯がいい。

温かい家でじっとしている

外は寒いからと動かないでいると筋肉量が減る一方。
体温調節ができる服装で出歩こう。

塩分を過剰に制限する

ミネラル豊富な自然塩は健康に必要なもの。
過剰な制限はNGです。
水分の大量摂取も万人向けではない健康法。