冷え性と漢方薬

冷え性の改善のために、漢方薬を飲むのも一つの方法です。

 

漢方では、その人の体質や症状に合わせて薬が処方されます。漢方薬は、基本的に「陽性」と「陰性」の食べ物を利用して調合された薬なので、食生活を変えづらい方にはおすすめですし、急に症状が改善するような薬剤を使用するより、カラダに穏やかな働きをする漢方はカラダのためにはよいと考えられます。
漢方といえば苦い煎じ薬をイメージしがちですが、製薬技術の進歩によって、散剤、顆粒剤、錠剤など、飲みやすいエキス剤がそろっています。
女性の冷え性に使用する漢方で、代表的なものに「当帰四逆湯」「当帰芍薬散」があります。また、体力が弱っている時には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、また、カラダ全体の血液の流れをバランスよくするためには「桃核承気湯」が使用されます。

 

漢方薬は「薬」と書きますが、実際は病気を治す薬ではありません。
漢方薬の基本的な考え方は、飲み続けることによって体質を改善することです。
漢方薬を飲用する場合には、専門の漢方薬局で漢方に詳しい薬剤師に相談することをおすすめします。