食べ物に含まれる栄養成分の特有パワーを活かして冷えを解消することを案内しています。
食べ物には血流を促進する成分と代謝を上げる成分の二つがあります。

○冷えと戦う
⇒ 栄養成分を知ろう!

 

人間の能力に違いがあるように、食べ物にもそれぞれ特有のパワーがあります。
ここでは冷え撃退の武器になる栄養成分に注目し、血流促進、代謝アップの2タイプを案内します。どちらかの栄養成分に偏らずバランスよく摂って冷えない身体づくりに役立ててほしい。。

 

 

・冷え退治の成分は体脂肪撃退にも有効です!
冷えを撃退するうえで知っておきたいのが食べ物に含まれる、血流を促進する成分と代謝を上げる成分の二つ。
血流を促進する成分とは、血管を拡張したり、交感神経を刺激し、熱を発生させて血流を改善するものでビタミンE、オメガ3、辛味成分のカプサイシンなどがその代表である。もう一つは熱エネルギーを生み出す代謝を上げる成分。中でも欠かせないのが、ビタミンB群とタンパク質の代謝に必要な葉酸、マグネシウム、亜鉛。代謝を円滑にするクエン酸も積極的に摂りたい。

 

血流を促進し、代謝を上げることは冷えだけでなく脂肪の撃退にも大変有効で、これらの栄養成分を十分に摂れば、冷えてどんよりした重い身体に血がめぐり、軽やかになることでしょう。。

血流促進は、血管拡張、熱を発生させるなどして直接血流を促進させる成分。

「血流促進」

 

・ビタミンE
末梢の血管を広げて血流を促進する
老化防止ビタミンとも言われるビタミンE。末梢の血管を広げて血流を促進するとともに、自律神経を整える作用も働く。強い抗酸化作用があり細胞の老化や血中脂質の酸化を防止。血液をサラサラにするのにも大変有効です。

 

かぼちゃ 赤ピーマン ほうれん草 アーモンド コーン油 ひまわり油 綿実油 たこ ブリ 胡麻 鮭 うなぎ

 

 

・辛味成分
交感神経を刺激し脂肪を燃焼させ熱エネルギーに変える
辛味成分は交感神経を刺激して褐色脂肪細胞を活性化させ脂肪を燃やして熱を生み出す。特に作用が強いのは唐辛子やシシトウに含まれるカプサイシン。その他の辛味成分は、数種類を組み合わせて摂るとよりパワーアップになる。

 

シシトウ 唐辛子 玉ねぎ 生姜 カレー粉 ニンニク からし わさび 黒コショウ

 

 

・オメガ3
血液をサラサラにして脂肪代謝や血流を促進する
脂肪の構成成分であるオメガ3は血中の悪玉コレステロールを減らす作用があり、血液をサラサラにして血液を促進するのにとても有効です。また青魚に多く含まれるオメガ3の一種、DHA・EPAは脂肪燃焼を促進する作用もあります。

 

サンマ アジ サバ イワシ うなぎ くるみ マグロ 大豆食品 鮭 アマニ油 エゴマ油

代謝アップは、熱エネルギーをつくり出す 代謝に欠かせない成分 !

「代謝アップ」

 

代謝アップに欠かせないタンパク質の必要量
筋肉は冷え撃退の頼もしい味方です。
運動していないときでも多くの熱を作り出し血液を促してくれます。そんな筋肉の材料、タンパク質は不足してないだろうか?
1日量の目安(自分の食事内容をチェックしてみよう)

 

(1日に必要なタンパク質量)体重 × 1g

 

例)
1日のタンパク質メニュー(体重50kgの場合)
納豆=1パック(50g)
豚肉OR鶏肉=80g
卵=1個
サバ=半身1枚(80g)
チーズ=1枚(20g)

 

・葉酸
代謝&血流アップのカギを握る 筋肉の合成に欠かせない
葉酸は3大栄養素の代謝や、体内でタンパク質を再合成する際に大変必要ものです不足すると筋肉の維持が困難になり、基礎代謝が低下し熱を生み出す力も弱まります。赤血球の新生にも必須の栄養素のため貧血気味で血のめぐりが悪い人はしっかり摂りたいものです。

 

枝豆 ブロッコリー 菜の花 イチゴ アボガド 小松菜 ほうれん草 春菊

 

・ビタミンB群
代謝に不可欠!不足すると代謝が鈍って熱エネルギーが減る
3大栄養素の代謝に欠かせないのがビタミンB群。中でもビタミンB1は糖質の代謝、ビタミンB2は脂質の代謝に必須です。またビタミンB6はタンパク質の再合成時に不可欠です。いずれも代謝の必須栄養素ですが、不足がちなので注意しましょう。

 

豚肉(ビタミンB1) 大豆食品(ビタミンB2) レバー(ビタミンB2、B6) 卵(ビタミンB2) ニンニク(ビタミンB6) シシトウ(ビタミンB6)
枝豆(ビタミンB1) カツオ サンマ 鮭 アジ(ビタミンB6) ウナギ(ビタミンB1、B2)

 

・マグネシウム
筋肉の動きをサポートし血流アップに貢献
代謝に必要な多くの酵素の働きをサポートするマグネシウムは、縁の下の力持ちのような存在です。体内でのタンパク質の再合成にかかわるほか、筋肉がスムーズに動けるようにサポートする働きもあります。体温調整にも関与しているので冷え改善のためには不足は禁物です。アルコールを飲みすぎると放出されるので、酒飲みさんには注意が必要です。

 

昆布 ワカメ アーモンド 胡麻 大豆食品

 

・亜鉛
筋肉の合成や細胞の新陳代謝に必須です
皮膚や筋肉など身体のタンパク質組織を新生するのに不可欠な栄養素です。不足すると筋肉量が減少し代謝の低下して熱の産出量が減り冷えにつながります。通常の食事で不足することはないが、欠食、偏食傾向の強い人、加工食品を多く摂る人は不足がちになります。心当たりある人はサプリメントを活用するなど意識して摂りましょう。

 

レバー 牛肉 牡蠣

 

・クエン酸
3大栄養素の代謝回路に必要不可欠
熱を生み出す代謝サイクルの要であるTCA回路は、別名「クエン酸回路」と呼ばれています。3大栄養素の代謝のほか、運動で発生する乳酸を再び熱やエネルギーに変えるのにも役立っています。酸味成分による交感神経の刺激は血流アップにもつながります。柑橘類や梅干し、酢など酸っぱいものに含まれている。

 

酢 レモン 柑橘 トマト 梅干し