腸閉塞

生姜の効能 症例

生姜の効能によって腸閉塞が改善した症例

 

 

Eさんは30代にして胃がんの手術を経験した。そのあと、なかなか体重が増えず、165cm、50kgの体重である。そして、手術後は「体の冷え」も自覚するようになった。また、ときどき起こる食欲不振と吐き気に悩まされた。12月、Eさんが息子のサッカーの試合を見に行った時のこと。寒風の中、2時間ほど応援していたところ急激な腹痛に見舞われた。

 

救急車で搬送。腸閉塞の診断を受け即手術した。

 

そして翌年2月、Eさんは家の前の雪かきをしていたらまた同様の腹痛が起こる。緊急入院したところ、再び腸閉塞の診断。今度は手術をやめ点滴による内科的保存療法を受けなんとか1週間で退院した。そのようなことが続いたあとにEさんは「腸閉塞の予防法が何かないか」と石原クリニックに訪れたのです。
話を聞いた石原先生は生姜、山椒、朝鮮人参からできている大建中湯という漢方薬を処方した。
この薬は手術という技術が無い漢方医学において、何百年もの間腸閉塞の薬としてよく用いられてきたものである。またEさんには腸閉塞が起きている状況が「冷え」と関係していることを説明。石原先生の説明に納得したEさんは、朝と就寝前に生姜湯を飲むことにし、風呂上りには生姜湿布を腹部にあてるようになった。

 

それを続けたEさんは、長時間少々寒い所にいてもまったく平気になった。そしてそれまで触ると冷たかった腹部が温かくなった。食欲も湧いてきて、体重も5kg増。もちろん吐き気は無くなった、腸閉塞の前兆も感じられなくなった。元気な毎日を送るようになったのです。

 

これは生姜の保湿作用、鎮吐作用、鎮痛、鎮静作用が十分発揮されている症例であります。

 

 

石原先生のひとこと
がんの予防には:がんは熱に弱く、逆に体を冷やすとかかりやすい。がんの予防や治療には体熱を上げることが肝要である。生姜の保湿効果によってがんの発生を抑制することができます。また、日本酒に生姜を加えて飲用するとより保湿効果が高まり、がんの抑制に効果を発揮します。