快適に眠るため 寝具を選ぼう!

ただゴロリと横になるだけでは、快適な睡眠は得られません。
理想の睡眠を得るために、よりよい寝具で睡眠環境を整えましょう。

 

最適な寝具を選ぶことは快適な眠りへの第一歩
いい睡眠は脳と身体の疲れを癒し、ストレス発散につながります。ただ、睡眠でしっかり休養をとるには、単に睡眠時間を確保すればいいわけではなく、快適で質のいい眠りをとることが必要です。睡眠に適した寝具を選ぶほか、生活習慣などを含めて見直し、整える必要があります。
朝起きるたび 「たっぷり眠ったわりには身体が痛い・・・」 そんなことが多い人は、寝具を見直してみましょう。

 

マットレスが硬すぎる、または柔らかすぎるなど、何らかの問題が見つかるかもしれません。
そうした寝具を見直すことで、睡眠でしっかり休養をとれるようになる可能性が高いのです。

 

・睡眠の4つの役割
睡眠はなぜ大切なのか?その理由を知りましょう。
1)脳を疲労から回復させる
脳を休め、ストレスを解消する
2)身体を疲労から回復させる
成長ホルモン分泌→細胞再生。免疫力も向上
3)記憶と学習
記憶を整理し固定化。日中の学習が身につく
4)自律神経活動を整える
睡眠不足や質低下は自律神経活動不調の原因

理想の睡眠を手に入れる

睡眠環境を見直そう
寝返り、マットレス、枕、掛け布団をチェックすれば睡眠環境のよし悪しが見えます

 

@よい睡眠には寝返りが重要!
(楽に寝返りがうてる?)
理由その1、
体温調節の役割のため
敷布団に触れている部分にこもる湿気や熱は、寝返りをうつことで放出されます。また、身体だけでなく、掛け布団と敷布団の間の空気を循環させ、温度や湿気を調節する役割もあります。夏の暑い時期などは、熱を逃がすためひっきりなしに寝返りをうつことがありますが、もし寝返りがうちにくいと、夏でなくても暑さで目が覚める回数が増えることになります。
理由その2、
血液や体液の流れを促す役割のため
睡眠時、例えば仰向けの時は、敷布団に触れている背中やお尻部分で重力を受けています。そのため、血液や体液が背中やお尻部分にたまりやすい状態になり、同じ姿勢が続くと血液や体液が停留してしまいます。そのため、たまに姿勢を変えることが血液や体液を循環させる助けとなり、結果として快眠や健康につながるのです。
理由その3、
眠りのサイクルを整える役割のため
睡眠中は浅い眠りと深い眠りを繰り返す。朝にかけて眠りが浅くなり、スムーズに目が覚める。浅い眠り、深い眠りにはぞれぞれ役割があり、例えば深い眠りだけではよい睡眠とは言えないのです。寝返りをうつのは、眠りの切り替え時です。寝返りをうちにくいと、眠りが切り替わるたびに目が覚めてしまうことになり、睡眠が分断され眠りの質が低下するのです。

 

A寝返りしやすさ寝つきの姿勢での寝心地が大切!
(マットレスは、硬すぎない?軟らかすぎない?)
マットレスが硬すぎると、痛くてじっとしていられずに不要な寝返りが増えたり、寝返りをうつたびに身体のあちこちが当たって、その刺激で目が覚めてしまいます。逆に軟らかすぎると、身体が埋もれる感覚を気持ちよいと感じる人がいるかもしれませんが、重いお尻の部分が落ち込むため姿勢が崩れるうえ、身体が埋もれているため寝返りをうつのに力が必要となって目が覚めやすくなります。

 

マットレスはしっかりとした弾力があり、硬すぎず、軟らかすぎない適度な硬さのものを選ぶのがよいポイントです。また、寝つきの姿勢で心地よいマットレスのほうがよく眠れるという研究結果もあります。仰向けや横向きみ含めて寝心地のよさを確認することも大切です。

 

B枕は自分に合った寝返りのうちやすいものを選ぼう!
(枕は、高すぎない?軟らかすぎない?小さすぎない?)
いい睡眠には寝返りが欠かせないことは@で説明しましたとおりです。自然に寝返りをうつためには幅のある枕がおすすめです。小さな枕だと、睡眠中に枕から頭が落ちてしまったり、枕から落ちないように睡眠中も身体を制御して、眠りが浅くなる可能性があるからです。ゴロゴロと転がっても頭が落ちない幅あるものを選ぼう。

 

高さやかたさにも注意しましょう。高さがあっていないと眠れなくなるという研究結果もあります。また、軟らかすぎると頭がうもれて寝返りをうちにくくなります。自分に合った枕の高さやかたさが分からない場合は、専門店に相談してアドバイスをもらうといいでしょう。

 

C冷え対策に大量の掛け布団はNG!
(掛け布団は多すぎない?)
掛け布団の量が多すぎると重くて息苦しくなる、寝返りしにくくなるなど悪影響が出ます。冷気は床などの低いところから伝わってくるため、冷え対策には掛け布団より敷布団の量を増したほうがよいという研究結果もあります。

睡眠環境チェック!

睡眠環境

 

チェックリスト
□ふかふかのマットレスもしくは硬いマットレスを使っている
□枕は頭が埋もれるくらいふかふかが好み
□掛布団が多くて重い
□寝返りをうちにくい
□寝つきの姿勢でリラックスできない

 

5つのチェック項目のうち、一つでもあてはまったら、今すぐに睡眠環境の見直しを検討ましょう。
自分の身体に合った睡眠環境を整えられれば、睡眠の質はぐっと向上します。睡眠の質がアップすれば、心も身体もしっかり休養をとることができるようになります。

寝具に関するQ&A

寝具に関するQ&A

 

Q、マットレスの買い替え時期っていつごろ?
A、マットレスは毎日使うものです。長い間使うと、どうしてもへたってしまう。メーカーによって違いはあるものの、5年を目安に見直してみましょう。寝返りしにくくなってきたり、寝心地が悪くなってきたら買い替え時期と考えましょう。

 

Q、抱き枕は使ってもいいの?
A、抱き枕を使うことで安心感を得られ、リラックスできるという場合は有効と言えます。それでも、使う場合には形状や大きさなどが寝返りの妨げにならないかどうか注意する必要があります。

 

Q、枕の素材はどんなものがいいのか?
A、枕の素材にはいろいろあります。そば殻や綿といった昔ながらの天然素材は、ダニ対策などのメンテナンスが大変という面もありますが、高さ、硬さ、大きさが適切であれば好みの素材を選んでも問題はありません。